オッズの魔法使いが気になる~モンテカルロ探索を説明しよう!~(コンピュータ将棋選手権)
オッズという名前に、皆さんは心当たりがあるでしょう。
何?オズの魔法使いをおしゃれに言っただけだろって?
お得意のwikiからの引用をしましょう!
ギャンブルにおけるオッズ
オッズは競馬などギャンブルのブックメーカーが見込みを示す方法として、長らく使われてきた。
wikiより
ところで、ブックメーカーって何かって?
ここはギャンブルを解説するブログではないので、
ないので…
オッズ比
まぁ、正直ギャンブルの話はいいんだ。オッズというのは、ある出来事が起こりやすいかどうかを示す。「起こりやすいことが起こった!予想してた!」というのは大したことじゃない。
当たり前だ。
だから、起こりやすいことを予想しても、ギャンブルだと配当はあんまり貰えない。起こりにくいことを予想していた人、すごい。配当がたくさんもらえる。
つまり、皆が「なかなか起こらないだろう」と考えていることには、配当が高くつく設計になっているのだ。
気になったのは、モンテカルロ木探索という部分。
そうだよ!モンテカルロ木探索を説明するためだけにこの前置きがあったんだ!
今回はモンテカルロ木探索について説明していきたいと思います。
この手法、囲碁で効果を上げたことで名高いですね。この手法が出てきた当時、コンピュータ囲碁業界は悲しみの時期にありました。
オセロはとっくに攻略された。
チェスもごり押しだったけどなんとか人間のトップに勝った。
当時は、革命を起こしたボナンザの影響で、将棋が人間を蹴散らす時期に来ている。
囲碁は…
この理由や背景は他の記事に解説を譲ります。
ざっくりとした解説だけしましょう。
まず、囲碁は盤面が大きすぎます。
オセロやチェス、将棋は8x8とか9x9とか、そういう次元でした。
でも、囲碁は19x19。飛びぬけて大きいのです。
これが何を意味するかというと、コンピュータ得意のごり押し(ひたすら計算して未来を見る!)が通じないということになるのです。
『どういうことですか?』
これを業界用語(?)で言うと、
「囲碁は合法手が多すぎる」という話になるわけです。
その合法手についての話もここでしておきたいと思います。
合法手とは、ルール上可能な手のことです
将棋で言えば、二歩や、動けない位置にコマを動かすといった反則がありますね。そういった反則以外の、指していい手を、合法手といいます。
将棋や囲碁で貴方が普段指したり打ったりしている手、それはほとんどが合法手です。これが、コンピュータが探索する範囲になります。
囲碁の問題は、それがとてつもなく複雑であるということだ。チェスの平均的な手数はおよそ35通りだが、囲碁のそれは250通りである。それぞれの手のあとには、さらに250の選択肢がある。そのため最も強力なスーパーコンピューターでさえ、すべての手の可能性を見通すことはできない。ハサビスが言うように「宇宙の原子の数よりも囲碁の打ち手の数の方が多い」のだ。
から引用。ハサビス氏は、かの有名なAlphaGoの開発者である。
更に、囲碁は同じ型の反復が存在する。
これを、コウという。
そっくりな局面が繰り返すことで、これもコンピュータの探索を複雑かつ負荷の多いものにしている。
将棋には、千日手をいうルールがあり、これを回避している。チェスは、試合が進むに従って駒が減るので、同じ形が訪れることはほぼない。
それに、評価関数が作れない。駒を取ったら優勢とか、そういう分かりやすい基準がないのだ。広い場所を占拠していると思っても、その石が死んでいたら何の意味もない。
これらの問題によって、コンピュータ囲碁はなかなか発展できずにいた。
その膠着状態を破ったのが、モンテカルロ木探索である。
評価値が作れないなら、なくてもいいようにすればいいのよ!
というと大袈裟だが、要するに、勝ち負けを見ればいいというは究極の発想に至るのである。
「さっきコンピュータで読み切れないって言ったじゃないか!」
その通り。だから、全部は見ない。
自分がいい局面とは、
「ランダムに手を打ちまくって、勝負が決まった時に勝ってるのが多いやつ」
という考え方なのである。もちろん、説明は極端なくらいに簡単にしたものだが、このランダムなところが、モンテカルロの名を持つ由来である。
モンテカルロ法というものがあってそこから命名されている。
元来物理の世界で、細かいものが沢山ある中から一部をピックアップして割合をざっくりつかむという用途で使われているものです。
正直関係ない気がしてきたし、なんか説明がめんどいので需要があれば説明を後日書く。
この手法をイメージとしてつかむには、くじを考えるといい(適切な画像があれば、円周率を求めるやつが一番わかりやすいんだが、そちらはwikiにあるので私の説明で分からなかったらそちらを参照してほしい)
5000兆本のくじがあると考えてくれ。
当たりが何本入ってるかな~?
この時、本数をざっくり考えるなら、とりあえずたくさん引いてみればいい。
1000本引いて500本当たりだったとしたら、大体この中に当たりは2500兆本入ってるんじゃないかという予想ができる。勿論、正確ではないけれど、十分満足な予測だと考えられると思う。
この方法、試行回数を増やせば、よりその予想は正確になる。
「有利な局面と不利な局面があったら、有利な局面からの方が沢山勝ちがある。」
と考える。だから、「ランダムに手を指して、終局したときに勝ちが多い局面は、『有利!』」としてしまう。そして、その『有利』な局面を目指すように指す。これがモンテカルロ系の探索だ。
※仮定であるから、これが合っていようが間違っていようがどちらでもいいのだ。この手法が上手くいかなかったら手法を切り替えるか、改良する。こういう考え方がいい。この考え方でソフトを作っていると何が起こる?そう。「どうして上手くいっているのか、分からない」上手くいくと思って入れたものが、結局上手くいくとは限らない。AIはブラックボックスなんだという話の理由の一つがここにある。
ちなみに、木というのは樹形図みたいなものだと思ってほしい。局面が進むにつれて枝が分かれていく。この木を、「ゲーム木」という。
最後に
モンテカルロが上手くいくかどうかは分からないし、個人的には将棋では上手くいかないように思っている。でも、頑張って欲しい。今まで数多の人が挑戦して、現在強豪の中にはモンテカルロは残っていない。逆説的に、ブレイクスルーは常に今までの手法じゃないところから現れる。実際、囲碁のモンテカルロも、最初は弱かった。でも、改良することで劇的に強くなった。
やっぱり、今いる強豪と根本から違うと期待しちゃうわけです。
私は、全てのコンピュータ将棋開発者を応援しておりますよ
ブックメーカー、ブックメーカー方式とは何か(あとパリミュチュエル方式について)そして少しアービトラージについて
なんでや!さっきギャンブルのブログじゃないっていったやんけ!
ということで(どういうことだ)茶番は抜きにして解説していきたいと思います。ちなみにこちらのブログは、主にコンピュータ将棋について取り扱っております。
ブックメーカーというと、賭け屋、賭けの運営のことを指します。
終わり!ではなくて、ここから先はブックメーカー方式について話します。
基本的にこういう場合、運営が設ける仕組みは、
客が賭ける→賭けに勝った客にはお金を渡し、負けた客からはお金を取る
というのが基本です。特に、一部のギャンブルでは”必ず”、”どんな結果になろうとも”運営が儲けられるようになっている仕組みがあるのです。
同じ賭けでも、お金の流れに種類があります。~方式という名前がついています。今日は、その中で有名な二種類を紹介します。
パリミュチュエル方式
ブックメーカー方式(ブックメーキング方式)
といいます。
実際の賭けの流れで説明しましょう。
皆が各自のタイミングで賭けていくわけですが
パリミュチュエル方式では、賭けた時点で配当はまだ決まっていません。
この方式は、
全員が賭けたお金の中から、運営が一部を引いて、その後勝った人に分配する
というものだからです。これから賭ける人が増えたら、配当は変化します。
これはつまり、運営が必ず儲けられることを意味します。
(正確に言うと少し違って、全員が当たりに賭けた場合、配当は1倍以上という日本での決まりから、全員に1倍のお金を払い戻す必要が出てきます。こうなると、賭けを主宰する人たちの儲けはゼロです。)
勿論、運営するのに色々経費がかかるのでその限りではありませんけどね。
日本の競馬ではこの方式が使われているらしいです。
さて、ブックメーカー方式ではどうでしょう。こちらも配当は段々変化しますが、少し違うところがあります。買った時点で、その人の配当は固定(買ったときに配当が表示されていて、その配当がそのまま買ったときに払われる)だということです。
変化するというのは、買う時間によって、運営が変えるということです。
例えば、「一時間で2倍のやつが100枚も売れちゃったけど、このままこれが売れ続けて皆に配当を払うことになると赤字だ…」ということになったら、その次の人からは違う配当で売るのです。
こちらは賭けの主催者が試行錯誤して、適切に配当を決めます。うっかりすると赤字になってしまうからです。
ブックメーカー方式で裏技っぽいことをする人たち
ブックメーカー方式では、様々な賭け屋が、別々の配当を設定しています。
そこで、AチームとBチームが対戦することに賭けるとします。
賭け屋ーあ
Aチーム 2.0倍
Bチーム 1.2倍
賭け屋ーい
Aチーム 1.1倍
Bチーム 2.1倍
という配当を発表していたとしましょう。
賭け屋ーあ
1万円分、Aチームを買う
賭け屋ーい
1万円分、Bチームを買う
としたらどうなるでしょう。
Aチームが勝つ
賭け屋ーあ
から2万円。利益なし
Bチームが勝つ
賭け屋ーい
から2万1000円
これは…絶対に損をしないじゃないか!?
これはアービトラージと言われている賭け方です(多分)
みたいなことを考える人たちが居ます。実際、賭けをやってるところは沢山あるので、探しまくればどっかでこういう組み合わせを見つけることもあるでしょう。探しまくってどこかでドカンとお金を賭けたら、それで大儲け!?
とまぁ、そんなうまい話には裏がありますね。
そもそもそんな美味しい組み合わせが探せないだろ!
とか(まぁ実は、ブックメーカー方式で賭けをやってるところって、イギリスで多いみたいです。政府公認の賭け場もたくさん、、1000の単位であって…それぞれ配当が違うと。情報収集をする環境を整えればもしかして…?)
と、ここまで言っても、早とちりしないでくださいね。儲からないんだって話が結論なんですから最後まで聞いて下さい。数字で騙されないためにも、こういう実例を知っておくのは重要です。
まず、賭けの配当が時間で変わること。理論上、瞬間的に賭ければ勝てるわけですが、瞬間的に賭けるのは無理。お金の入金とか色々。
賭け場まで走るのは無理だから、オンラインになるでしょう。
色々なところにアカウント作って、入金の手間を考えて事前に振り込んで…無理だ!手間もかかりすぎるしいろんなところに分散してお金を入れておくなんて、お金もじゃないんだからむりでしょ!
次
勝ちすぎたら追い出される(知らんけど)
最後。重要
注文が勝手に取り消されることがある。らしい
まぁ、そういうことです。儲からないらしいよってね。
elmoのアピール文が文字化けして見れない人へ(文字コードとは何かざっくり説明)
elmoのアピール文。
https://www.apply.computer-shogi.org/wcsc28/appeal/elmo/wcsc28_appeal.txt
アピール文を漁っていたら早速一番上からこういう事態になっておりまして、大変です。しかもelmo…悲しいなぁ。
思い当たる節があります。問題を解決するのに必要な知識はこちら
文字コード(もじコード)とはコンピュータ上で文字(キャラクタ (コンピュータ))を利用する目的で各文字に割り当てられるバイト表現。もしくは、バイト表現と文字の対応関係(文字コード体系)のことを指して「文字コード」と呼ぶことも多い。
wikiより
コンピュータは1と0でを処理しているという話は聞いたことがありますでしょうか。
例えば、
あ 01
い 10
う 11
だとすると、
01 10
これは
あい
になるといった具合です。
しかし、文字コードが違って
あ 11
い 10
う 01
だとすると、
01 10
これは
うい
になります。例えば、数字割り当てが違ったりとか、そもそも割り当てがなかったりとかこの番号の並びの規則が、想定していたものと違うと、さっきの画像みたいにあべこべな訳になってしまいます。
普段は、大体のものに自動で判別してくれる機能があるおかげでそれを気にすることなく生活できるわけですね。
ということで、文字コード(暗号表みたいなものだと思ってください)を変えたらきちんと翻訳できるわけです。
変え方は、各々の環境によって違うでしょうから
[ブラウザの名前 文字コード]
みたいに検索すれば、変える方法が見つかると思います。
ちなみに、私はChromeをPCで使っていてこうなりました。解決策としては、Chromeの拡張機能を使ったのです。
↓こちら
UFT-8
を選択したら正常に見られるようになりましたとさ
折角だから内容は本家でお読みくださいな
(これは情報が古い記事です)やねうら王の使い方(※2017early時点)の解説になります。やねうら王からはじめるコンピュータ将棋ライフ
検討用に使えるソフトの中で、個人的に一番好きなやねうら王を導入する方法、使い方を紹介するぞ。このブログでは将棋所を先に紹介しているんで、将棋所でのやねうら王を使い方を教えます。こちらが最新版です。
やねさんから、Masterを入れたほうが簡単でしょうというご指摘を頂いたので、その方向で解説します。
続きを読む
elmo優勝記念!elmoの使い方、導入の仕方を簡単に解説します。スマホ、shogidroid利用者向けに追記しました
WCSC27(世界コンピュータ将棋選手権優勝)にて、elmoが優勝しました。おめでとうございます。
追記
スマホでも利用できるようになったようです。しかしながら、私の使っているスマホはメモリが足りないので検証できませぬ。ごめんなさい。利用可能スペックは、64bitOS(android),64bitCPU,かつ3GBメモリが必要なようです。一応リンクを張りました。下のリンクからアクセスできます
http://shogidroid.siganus.com/
まずは、公開されているelmoの場所から案内します
elmoの評価関数と定跡を公開します。https://t.co/NJQ95elVma
— 瀧澤 誠@elmo (@mktakizawa) 2017年5月5日
ご自由にお使いください。説明文等無く申し訳ございませんが、使っていただけると幸いです。
このリンクから、
クリックして飛んで
ここからダウンロードできます。
続けて
ダウンロードしたこいつを右クリックから解凍(展開)してください。
中身がこうなっていますので、この2つをとりあえず置いといて、受け皿の準備をしましょう。
乱雑にならないように将棋所(GUIをお使いの方は少々お待ち下さい)の近くにelmoというファイルを作りましょう。
ところで、公開されているファイルはevalとbookになります。
つまり、定跡と評価関数だけになります。
ですから、エンジンの用意が必要です。やねうら王をお使いの方向けにまずは書いています。
エンジン("YANEURA~"という感じの名前のやつ)をコピーして先程作ったelmoのファイル内にコピーしましょう。
最新のエンジンはリリースから(段ボール箱の、三つ並んでるうちの一番上のzipを解凍して、そこからエンジンを取り出してください)
Releases · yaneurao/YaneuraOu · GitHub
エンジンのこととかわけわからないよ、教えて下さい。という人はこちらへどうぞ。
PCの古さによっては動かない場合があります。
nosse,sse2,sse41,sse42,無印
左から順に古いPCでも動きます。
自分のPCが対応しているのはどれかわからないという人は、左から古い順に
nosse < sse2 < sse41 < sse42 < 何も後ろに書いてないやつ
ですから、nosseでも選んでおけば動きます。
目安として、PCを買った時期が
2000年より前のものならnosse
2000-2006年ならsse2
2007-2008年ならsse41
2009-2010年ならsse42
2011年以降なら無印
で動きます。
こんな感じにファイル内を整備しましょう。
エンジンの名前を変えないと動きません!注意して下さい。
YaneuraOu-2017-early.exe
という名前に変更して下さい。
あなたの環境でもし、ダウンロードしたソフトの名前の語尾に".exe"がついていなかった場合は、”.exe”より前の部分をコピペ(コピーして貼り付け)してからの実行をお願いします
後は将棋所にエンジン登録すれば動くはず。動作確認できました。
将棋所導入できていない方はこちらへどうぞ
将棋GUIでも同じ方法で動くと思います。登録されたエンジンの名前がelmoじゃないのは気にしないでね。修正方法とかがあるのであれば情報ください
とりあえず動作した皆さんへ、定跡の入れ方を説明します。
elmoの、bookファイルの中の、yaneura_formatの中身、”standard~.db”
これを、コピー又は切り取り等々をつかって移動して、bookファイルの中に入れてください。
こういうことです。
記事に追記しました。 ※SILENT_MAJORITY1.25でelmoの定跡を使用する場合、エンジン設定でOwnBookにチェックを入れてください。 ※やねうら王2017でelmoの定跡を使用する場合、エンジン設定でBookDepthLimitを16から0に変更してください。 pic.twitter.com/x9eMzfAxQQ
— suimon (@floodgate_fan) 2017年5月5日
floodgateの棋譜と、WCSC27での棋譜のまとめを作ってあります。興味のある方、棋譜を並べたい方、検討したい方、他の方にも是非どうぞ。(2017/05/05午後6時37分現在)
下は、開発者の方が公開されたものです。上のには評価値や読み筋は入ってないので、当日の空気を楽しみたい方とかは下からどうぞ。
第27回世界コンピュータ将棋選手権(wcsc27)の棋譜を公開します。
— 瀧澤 誠@elmo (@mktakizawa) 2017年5月6日
elmoの評価値と読み筋が入っています。https://t.co/C3XX4PwaCu
お前の説明じゃあできなかった!動かなかった!という方へ。申し訳ありません。大手様の説明を参考になさって下さいませ。下がリンクになっております。
第27回世界コンピュータ将棋選手権優勝ソフト、elmoの導入方法を説明します - コンピュータ将棋研究Blog
追記(2017,05,05午後5時47分)
将棋所のリンクを貼りました。必要なCPU、使えるバイナリ(エンジン)
について詳細な追記をしました
追記2(2017,05,05午後6時04分)
定跡の使い方について追記しました。
追記3(2017,05,05午後6時23分)
私の説明じゃ分からん!とか、動かないよ!とか、SilentMajorityで動かしたい!という人のために大手様であるfgfanさんの記事へのリンク貼りました(現状でははてなブログのトップに出ていますし、必要ない気もしますが…後から見る方のことも考えて)
追記4(2017/05/05,午後7時56分)
大変失礼しました。定跡がそのままの設定では動かないようです(定跡の動作をあまり気にしていなかったので取りこぼしていました…)ツイッターで情報を見たのでそのツイートを置いておきます。追記3のブログを書いておられる方のツイートです。
追記5(2017/05/05,午後9時29分)
名前の変更(リネーム)について大きい文字で追記しました。リネームを行わないと動作しませんのでお気をつけて。
追記6(2017/05/06,午後0時7分)
エンジンの使い方や入手の方法が分からない人向けの記事にリンクを貼りました。
追記7
リンク切れを修正しました
囚人のジレンマと量子的戦略と日本人の間の文化
皆様、お元気でしょうか。元気ではない?
なるほど。
お元気そうで何よりです(静かなる大衆の声は聞こえませんねぇ)
今回の話題は、囚人のジレンマです。
ご存じない?
ご存知ですよね。
ざっくり言うと、…いや、wikiから引用します
囚人のジレンマ(しゅうじんのジレンマ、英: prisoners' dilemma)とは、ゲーム理論におけるゲームの1つ。 お互い協力する方が協力しないよりもよい結果になることが分かっていても、協力しない者が利益を得る状況では互いに協力しなくなる、というジレンマである。
こういうことです。
さて、今回この記事でこれと結びつけて考えるもう一つが、「間」というやつです。
間が悪い、間柄、間延びする
そんな使い方がありますね。
要するに「間」というやつは人間関係の中に存在する余白のようなものであります。
「間」をうまく操れるものこそが、人間関係を制するといっていいでしょう。(日本においては)
最近、日本人の使う日本語が乱れているという話をよく耳にします。日本人の語彙が貧困になっているということは、実感する限り事実であります。
自分自身は、”やばい”とかいう万能の言葉を使うことは控えているのですが。理由としましては単に、自身の伝えたいことが伝わらないからです。
例として食事の時のことを挙げますと、この”やばい”という語は、味が濃すぎる、薄すぎる、美味しい、不味い、豪勢である、熱い…他、多くの形容を指し示せるポテンシャルを持っているのです。
一方でそのポテンシャルが、伝えるべき部分がどこで有るのかを正確に双方が把握するのを困難にしているというわけです。
そのデメリットを有しているこの語の扱いには、私はなかなか慣れることができないのであります。
しかしながら、別に現代人が抽象的な言語を用いて会話における必要語彙の圧縮を図っていることを批判するのには、これまた注意が必要でしょう。
すみません
この語の扱いには多種多様な場面が想定されますが、これを語彙の貧困の一因だと指摘する人は聞いたことがありません。
そもそも、
かの徒然草にさえこんな文章が。「最近の若者は~」という話です
徒然草116段
寺院の号、さらぬ万の物にも、名を付くる事、
昔の人は、少しも求めず、たゞ、ありのまゝに、やすく付けけるなり。
この比は、深く案じ、才覚をあらはさんとしたるやうに聞ゆる、いとむつかし。
人の名も、目慣れぬ文字を付かんとする、益なき事なり。
何事も、珍しき事を求め、異説を好むは、浅才の人の必ずある事なりとぞ。
ざっくり言うと、
最近の若者は何にだって偉そうな字を使って大層な名前をつけやがる。我々の頃はもっとそのままな感じで適当な名前をつけたものだ。訳の分からない珍しくて読みにくい字を使うなんてことをしても、そんなことをするのは馬鹿のすることじゃわい。読みにくくって仕方がないし、いいことなんてないじゃあないか。
みたいな感じです。
これ以上言っても特に益はないので、詳しく知りたい人向けにリンクを乗っけておくこととします。
相手に解釈の余地を残すように話しかけるのが日本流なんでしょう。
それは、昔から日本人の考え方の根底に流れているんじゃないかな。
日本人は、仲のいい人とは親しくしますが、そうでない人とは距離を置く傾向が強いのだそうで。
要するに、日本人はなかなか態度を決めないわけである。
海外では「日本人はYESやNOということができない優柔不断な民族なのか」と揶揄されたり。
しかしこれを、量子的戦略だと解釈したらいかがでしょう。
人が、相手の態度を伺って、それまで自身の態度には柔軟さを持たせて保留しながら会話すると、その会話の仕方は、全体の利益として帰ってくるんじゃあなかろうか。
まぁ、結局言いたかったのは、こういう話です。
ブログのメインをどれにしようか悩んでいる話
本題そのままなんですけれど、このままはてなブログに居座るのか、それともBlogger(Googleのお膝元)に移るのか、はたまたライブドアブログにするのかで悩んでおります。
現状最有力は、Bloggerへの移転です。ということで、このブログにある記事と同じ記事がBloggerでも読めるようになります。お好きな方でお読み下さい。しばらくはこのまま、両方で運用を続ける形にしようと思っていますのでよろしくお願いします。
驚いたことに、このブログへ訪問してくれた方々は主にウェブ検索からの流入にも関わらず、リピーターの方も6割程度いらっしゃる様です。ありがとうございます。それだけで励みになります。
正直、書き始めた最初の頃は何を書いていいやら、どのくらいの長さがいいやらと悩み続けていましたけれど、最近になってやっと自分なりのペースみたいなものを掴み始めてきた感触があります。
これからも暖かく見守ってやって下さい。
完全に移行することが決まりましたらその時はまたお知らせします。
ここからは、はてなブログからなぜ移転を考えたかという話に移ります。
まだ弱小ブロガーの癖にサービスを選んでいるんじゃねえよ!
と思った方も大勢いらっしゃることと思います。
そんなことはどうでもよくて、自分がやってみたいと思ったら膳は急げとサクサク挑戦してしまう身軽さが私の売りの一つでもありますから。
はてなブログとBloggerの違いはまた別の記事に預けるとして、今回は少しだけことのあらましを話そうかと思います。
流れとしては、
はてなブログにGoogleAnalyticsも導入したし、ブログ面白くなってきたな。私の発信する情報が見たいと思ってくれている方がいるのは嬉しいことだ。
↓
じゃあいよいよ、AdSenseも導入してみよう!
↓
独自ドメインが必要…!
↓
はてなプロはまだまだ敷居が高い
↓
サービスを変えよう
ということであります。
無料ブログでも独自ドメイン無しでAdSenseを導入する方法という記事を今度書きますので、そこからの流れはそちらの記事で。
追記
ということでそちらの記事は、Bloggerの方のブログで記事を書きました。
色々試行錯誤してみます。
追記2
はい。結論が出ました。私はまだ若いので、有用な情報を発信するなら自分が著名な地位や教授職、研究職辺りについてから、ブログか本かどちらかで発信するという形にした方が明らかにいいに決まっています。
ブログは敗者復活戦だという人々の意見に同意します。(そもそも別に、最初から収益化目的で始めたわけじゃないし)
ということで特にブログを頑張って育てたりはしません。
日記とか雑記とかメモとか、たまに有用で発信するべきだと思えた情報を発信するツール(気になって調べた誰かの助けになればいい)として使うだけにします
ということで、便利で簡単にある程度見栄えが良くなる方を選んだらはてなブログでした。おしまい。
ということで基本はやっぱり、はてなで更新します。というかそもそもあんまり更新しないかな。
たまに、はてなに載せると流石に内容が雑多になりすぎるな…と思ったことはBloggerに載せる感じだと思います。