rewritemath's blog

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これマシュマロ。質問も受け付ける(https://t.co/VfNWTuMqau)

Vtuberの推し変問題の考察とか

前書き

Vtuber因幡はねる氏のyoutubeのライブ「推し変したリスナーの推し変理由を聞いて泣きそうになったら恵方巻を食べる」を見た上で、その内容にも触れつつ(この記事は元から持っている私の考察がメインになります)可能な限り客観的に根拠を持って書ける様に書こうと思います

www.youtube.com

配信だったら載せられない情報も書きます。それについてはご了承願いたいと思います(それについては見出しつけて後半で書くので気にする人はそこで引き返して下さい)

 

本題

まず、「推し変が増えている」という実感は、結局現実に起きているのかどうかから考えましょう。早速私の感覚的なところに頼って悪いのですが、まずはチャンネル登録者数とスパチャを見るのがいいかと思います。

 

 

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スパチャランキング(https://www.nicovideo.jp/watch/sm36291251

この画像は2019年のスパチャ総額のランキングを表しています。動画の方を見てもわかるように、

 

 

大手では?順調では?という印象になる人が多いのではないかと思います。

 

因幡はねる氏のスパチャ額が多いのはずっと言われていることで、要因は、定期的かつ高頻度で、安定した質のものを継続して配信をしているところが大きいのではないかと私は考えています。 (要検証)

 

(直感的な感覚とは裏腹に、個人の資金としては大きい様に見えるが、事業として見ると大きい金額とは言えない。イベントのための会場借りるのに幾らかかるとか考えたら…) 

 

では、 放送内で「twitterなどでも推し変をするという話を看過できないほど多く聞くようになってきた」なる言説があった事とどのように整合性をとればいいのでしょうか。

 

 簡単に解釈するなら、「ファン数の全体が大きくなって、離れる人の割合が同じでも絶対数の多さが目に付くようになった」というのが妥当である様に思います

 去年一年間でチャンネル登録者数は倍(5万から10万)に増えています。おそらく推し変の絶対数が増える最大の要因はこれでしょう。

 

 要検証の要因達

  • ファンの増加によりコメントやツイートに反応してもらえなくなった
  • 飽きた、慣れて新鮮味が無くなった
  • ファン層の拡大に合わせて多様な配信を行う様になり、古株のファンにとっては好みの配信ばかりではなくなった
  • Vtuber業界全体の参入者が増加した事でファンが「より自分に合った配信者を発見」する事で移動した(ファン数の増加による正の外部性よりもファンの分散による負の外部性を強く受けた)

    外部性とは
    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%96%E9%83%A8%E6%80%A7

 

ではここで経済的な話とか数字の話とかをします(専門家と言えるレベルの知識がないので誤りの指摘は歓迎)

 

推し変などのネガティブなツイートは心理面で大きいように感じられる(負の感情の方が人は敏感に感じる、損失回避の傾向がある)

プロスペクト理論 - Wikipedia

 

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正の感情は大きくても一定で収束するが、負の感情は負荷を感じやすい

 

 

 

 人が見る配信を決める際に、基礎点と適応点(自分の個性に由来する、自分に合っている事でプラス評価を得るもの)で決定すると仮定すると、Vtuberの数の増加はVtuberの多様性の増加を生みだし、その結果ユーザーにとって適応点の高いVtuberが増える。それによってユーザーが分散する

 

 

視聴者の集積が起こっている可能性(要検証)

 

ストロー効果

交通網が整備されると、交通基盤の「口」に当たる大都市に経済活動が集中し、「コップ」に当たる市町村・地域の経済活動が逆に衰える現象である”(wikipedia

交通網の整備→他の場所へ行ける手段の到来≒新規Vtuberの参入

中小規模の都市から大都市(大手Vtuber)への人口の流出

 

バンドワゴン効果

バンドワゴン効果(バンドワゴンこうか、bandwagon effect)とは、ある選択肢を多数が選択している現象が、その選択肢を選択する者を更に増大させる効果”(wikipedia

大手Vtuberが人気になるほど、視聴者からすれば大手Vtuberのファンの仲間が増え、Vtuber本人も大型のイベントなどを実施しやすくなることで、更にそこに人が集まるのかもしれない。人気があるものだと認識されることで大衆がさらに集まってくる。逆の視点からすると、人気の上位の枠から漏れたVtuberのところのファンは居なくなる

 

視聴者の余暇の総和は有限である

はしがき

話が複雑になる+User数の推定が難しい+Vtuber業界は安定期に入っており変動は緩やかだと考えられる(これは主観だが)+Vtuberの増加と比べて変化が穏やかである

などの事からその増加については一旦おいておきます。

 

 

つまり、仮定として「user数と視聴時間の総和は固定」を置きます

公共財 - Wikipedia

公共財については詳しくはこちらを見ていただくとして、Vtuber業界から見た視聴者の余暇はここで言うコモンプール財という事になります。

 

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コモンプール財

 

競合性(多数の人間で分け合うと一人あたりの量が減る)があって、排除性(新規参入者、ここでいう新人Vtuberを入れないようにする施策が可能かどうか)がないものになります

 

従って、

非排除的かつ競合的な財は、「コモンプール財公共資源)」と呼ばれる。たとえば、一般道路や橋などは、ある程度までであれば利用者全員は問題なく便益を受けられるが、利用者が増えるに従って混雑費用が高まり、競合性は高い。個々の限界便益に他者へ与える外部費用が含まれていないためである。しかし利用者全員に実際に課金するためのコストが高く、排除性は低い。そのため市場に任せると過剰消費がなされる傾向にある(共有地の悲劇)。

(wikipedia同項より)

共有地の悲劇(コモンズの悲劇)が発生しうる

コモンズの悲劇 - Wikipedia

このことから、不当廉売競争による市場崩壊とその後に独占市場が形成される過程についても、コモンズの悲劇の法則が成り立つ。

不当廉売による市場崩壊とは何か説明します

Vtuberを例に挙げると、Vtuberは「コンテンツ」を生産して視聴者が「視聴(消費)」します。視聴者の「視聴」の総量を「公共財(準公共財)」としてみたときには、

「視聴」をVtuber全員で分割して分け合う事になります。この時、「コンテンツ生成」(=視聴の取得)の競争が発生します。

「コンテンツ生成」にかかるコストが高くなるほど「いいコンテンツ」ができて、「いいコンテンツ」ほど「視聴」を獲得できる(いいコンテンツほどその良さに応じて「視聴」獲得が増える)

と仮定するならば、Vtuberは最初は「それなりにいいコンテンツ」を作れば「それなりの労力」で「それなりの視聴」を獲得することができましたが、新規参入者は

「とてもいいコンテンツ」を「結構な労力」使って作り出し、「それなりの視聴」しか得られないという状態に近づいてきます。

本来ならば、「結構な労力」で「それなりの視聴」を獲得するのは割に合わないのですが、クリエイター業界(アニメーター、絵描き、アイドル、Vtuberなど)はやりたい人が多いので、割に合わないのにその行為を続ける(労力の不当廉売)人が多くなります。

 

割に合わない行為を続ける人が増える(そうしなければ見てもらえないとなる)と、市場は崩壊します。ユーザーは、「いいコンテンツ」を大量に(=作者は沢山労力をかけて作る必要がある)得られる状態を「定価(いいコンテンツが大量に供給されて当たり前)」と認識する事になります

 

これは、「限界まで切り詰めて生活が苦しくてもやりたいからやってる人」がその市場から撤退しない(不当廉売者が大勢市場に残る)事で発生します。

こについては、そういう業界だから仕方ないと言うしかないでしょう。

より高い水準で競争を続ける必要が出てくるので、最上位勢(バンドワゴン効果ストロー効果で視聴獲得競争から逃れられる)以外は皆苦しくなります。おそらく、因幡はねる氏も苦しんでいるか、またはその境界に近い場所にいるという実感があるのでしょう(年間スパチャ額数千万というと多いようですが、youtubeの中抜き、スタッフを増やすほど増える運営にかかる費用、税金などがあるので実は印象ほどよくはなく、イベント、グッズ、企業案件の方が収入源としては有力かもしれない)

 

そしてこの不当廉売は取り締まるのが難しいです(実質不可能なのではないでしょうか。会社の雇用ならば最低賃金が存在しますが、Vtuberの様に個人事業主の様な形態だったり趣味でやっていたりという場合はそういった取り締まりはできない)

 

ここで市場から居なくなりやすいのは資金の切れた中小規模の企業勢です。(774incはどうなる?)「例:ENTUMの事業終了」初期は資金を投げて不当廉売をしながらコンテンツの生成レースに参加していくが、結局見込んだほどの利益を得られず競争に敗れる形となります。不当廉売の主体が減少するという事になるかもしれません。(個人勢になるだけかもしれない)

 

つまり、「生活に十分な対価を得るために、正当な労力より多くの労力を使ってもいい」とか、「生活できなくても労力をかけて続ける」と思える人の多い業界は厳しい競争に晒される定めであり、Vtuber業界もその例に漏れないという事です

 

 

つまりこれは業界全体の構造上の問題です。トップランナーが業界の規模を拡大(=視聴者の全体の量を増やす)しても、それで増えた分は新規参入者の不当廉売によってそのパイの拡大は内部の人間から見たら帳消しになる(一人当たりの利益はほとんど増えない)という可能性は高いです。(人気の業界の場合は、「調子がいい業界になったならいってみようかな」と思う潜在的な新規参入者が多い)

 

それを理解した上で、どうやってその状況から抜け出すかという所がこの業界の現在の課題となっているという様に思います。

以上見てきたように、Vtuber個人としては業界の規模の拡大を見るよりも個人のネームバリューを高める、Vtuber自身のファンの一人あたりの支出を増やす、という戦略の方が重要であると思われます。

 

具体的には、「ライブ」、「歌の販売」、「リアルイベント」、「グッズ」などによって一人あたりの支出を増やしてもらうとか、「10分まとめ」、「twitter活動」、「youtube以外での活動」、「コラボ」などで知ってもらう機会を作るとかが一般的です。

他のプランとしては、BtoB(企業案件)をもっと積極的に取りに行く営業をする(企業のイメージキャラクターや宣伝、商品のレビュー、コラボ商品など)

 

などがあります。

 

少し毛色の違う所だと、

海外進出(言語の壁がある)とかも想定されます

もっと大きい事業に手を出すなら選択肢としては「配信プラットフォームの開発」などもありますが、その選択をするにはあにまーれは資金不足かもしれません。

 

諸所の話(配信で言えなさそうな話や本題からずれた話などが聞きたくない人はここでブラウザバック推奨)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

下調べしてたらよくまとまっている記事があったので紹介します

2020年のVTuber業界はどうなるか?を読む 後編(2020年のVTuber界隈の予測)|思惟かね(オモイカネ)|note

 

もう私が色々書かなくてもいいんじゃねぇかな…

↓こういうネタです

もう全部あいつ一人でいいんじゃないかなとは (モウゼンブテツヲヒトリデイインジャナイカナとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

 

 

因幡はねる黒幕説が何故出るのか

  • 因幡はねるは強そうに見える(リーダー、配信頻度も回数も時間も登録者数もスパチャも頭が抜けている、配信への姿勢が一番ガチ(=人生を削っている度が高い)、賢い)→他メンバーは自分がそこまで出来ないことにストレスを感じるのでは?という憶測を生む、他メンバーにもっと頑張れと圧をかけているのではないかと疑われる

私見

気にするべきではない。おそらく本人は自分が彼らに思われているほど強いとは考えていないし、圧力をかけているということも直接的にそういうことはないだろうし、私はむしろメンバーにちゃんと気を配れているいいリーダーだとは思います

ニコ生古株の経験値と才能と賢さと、以前までの経歴のブランドとにじさんじの妹分グループ(実態は技術支援を受けただけだが)としてのネームバリューと配信頻度と時間と炎上耐性みたいなものと、色々強いリーダーですよね

 

 

ねるにゅーの話

政治、時事な話は万人受けは狙えないという事はあるだろうと思う(私はタイトルに上がってるニュースが炎上に乗っかるものが多い様に見えて、ほとんど見ていないので詳細はよく分かりません。嫌なら見なきゃいいよね)

 

嫌われたから問題

リスナー側の勘違いです、本当にひどい人はブロックして正解だし(気にしてはいけない)

人とのコミュニケーション能力がない人は、自分と他人との会話の絶対量がそもそも少ないため、「少し会話(リプなどもそう)しただけの相手」が友好関係の上位に入ってきます。そのため、その頻度がわずかに落ちるだけでも「嫌われた」と勘違いしやすいです。

従って、陰キャじゃなくなった(陰キャ仲間じゃなくなった=大勢の人と会話している(リプのやり取りの相手などが増えた))みたいな勘違い(?)をする人も出てきます。だって彼らには、やり取りする相手が居ないから…

 

遠いところに行ってしまったという話も、彼らの主観からすれば、「我々=友人、交友関係が少ない人々」、「組長=他のVtuberやリスナーなど、関わる相手が増えて交友関係はもはや少なくない」という図式で見ているので、「遠いところにいる」と認識されてしまうのです

 

こればかりはどうしようもない!

そもそも、「リプ返し増やします!」というのも限界があるし、「仮に彼らの貰えるリプの頻度が同じになるくらいの異常なリプ返の増加」が実現しても、彼らの感じる「遠いところに行ってしまった」は変わらないのです。(その意識が緩和されることはあっても、交友関係が広がっている事は変わらない)

従って、そこには目を瞑らないといけない。そうでなくては前に進めないのです。彼らが「遠くない」と思えるようにするためには、彼らにも「交友関係が広い」という状況を作らなくてはいけません。それは無理です…

 

本当に無理だろうか?ファンクラブを作ってファンクラブ内でのファン同士の交流が増えるようにしたら、古株のファンほど交友関係が増えていくのではないだろうか…(これは個人の戯言と思って下さい)

 

「コラボで数字のある人とばかり絡む」について

1.数字がない人と知り合う機会はそもそもない

2.他の箱とかとコラボすると必然的に自分の箱の人たちとコラボする時より数字のある人とコラボすることになりがち

3.最初は知り合いになれる人も全然居なかったので身内(数字が相対的に低い)とのコラボが多かった

4.そもそも業界で昔から絡んでいる人も数字が増えた

この辺がそう言われる理由でしょう

でも別に数字のある人の所に寄って行っている(媚びを売っている)みたいなことを意識している訳ではないと思うのです(私はそう思っているし本人もそう思っているはず)

 

「不信感がある」

みたいな話

 

「ひなこも、くろむも箱抜けた後で個人としての活動をしてる。じゃあ結局、Vtuberとして活動自体が駄目なんじゃなくて、グループでの活動で負荷がかかっていて、それをどうにか出来なかった結果として脱退する事になったのではないか」

と思う人が居てもおかしくない

 

そういったアカウントの存在は、Googleの検索をかける際に出てくる予測から当たり前の様に出てきてしまう。

 

ドクターストップの話も、youtubeに別名義で動画上げていることとか生放送している事から見ると、残る可能性は人間関係の何らかくらいなんじゃないですか?という不信感を抱かれても仕方がない。そうなると黒幕説が再浮上…

個人としては、マシュマロとかTwitterとかで受けた精神不調が原因とかが最有力とは思っていますが、正確な情報が出ない以上は邪推を受けても仕方がありません。

(個人活動の場合はあにまーれ時代より数字が下がるから変な視聴者も減るとか、個人だからそういう人を拒絶しやすいとかはあるでしょう。でもそれが理由だとしたら、それを言ったらファンは荒れますよね。少数の加害者が原因なのに、私が原因かもしれないと思う善良な人間が大勢出てくる)

 

グループで活動する場合、一人だけ配信頻度が低いと浮いてしまう(諸所の軋轢や、ファンの叱責、自責のストレスもある)とか、アンチのようなファンへの対応が緩やかなはねると比較して、心労があってもそれをはねるに合わせて我慢しようとすると、結果辛い思いを抱え込むとか、そういう事はあり得ると思います

 

話は逸れますが、個人的に印象として持っているのは、「ただのゆるい雑談が減った」のではないかと思っています(感覚だから正しいか分からないけど)

なんでもない雑談が好きだった人も居るのかな…とか

ただ、配信に慣れてきて雑談の様なものが減ったとなればそれは成長として喜ぶべき事かもしれないし(イベントから新規ファンが増える可能性も上がる)

 

Vtuberも成長しますし、それに伴ってファンは移り変わるものです 

 

 この辺で終わります。見てくださった皆様には、これだけ長く書きながら希望のある話をできなくて申し訳ない。

 

 

最後に

Q.記事書いてる本人は因幡組ですか?

A.たまに見ていますが広く浅く業界全体を見るようにしていて、あまり見れていません。twitterでは推しの話みたいなものは控えるようにしています。(単純に業界全体が大きくなった事と忙しくなった事で以前ほどは見れてないです。全体の視聴時間そのものは多くないが業界全体の中では上位1割に入るくらいの割合で見ている気がする)