フリー将棋ソフト最強はどれだ!?(2018春)
少し話をここでしておきますと、評価関数の型で現在主力なのは、KPPT型というものです
太字について分からない方や詳しく知りたい方はこちらの記事にどうぞ
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コンピュータ将棋専門用語辞典【寄稿、独自解説など】(できるだけ数学抜きで解説する) - rewritemath’s blog
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なんか、検索エンジン最適化の関係でこの記事の方が人を呼ぶみたいなんですが、「もっとスリムな情報がほしい」、「解説は分かってるからいらない」みたいな人向けのやつもあるんで、その場合はこっちで
↓
http://ritomath-shogi.hatenablog.com/entry/2018/05/30/094742
そして、現在確認されている将棋ソフトの強さ順で、記事公開現在、上からこうなります。尚、今年の5月頭に発表された最新バージョンです。
QQR(カパックとクジラちゃんの融合)
妖怪惑星Qhapaq(ようかいわくせい-カパック)
くじらちゃん
Apery
TNK(たぬき、NNUEとも呼ばれる)
elmo
名人コブラ
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説明がややこしいので省略
ー
HoneyWaffle
番外
Novice(HoneyWaffleより強い?)
野生のTNK(tttakさんが作成した。データ不足だが現在最強は実はこれかもしれない)
各ソフトを少し解説
QQR
キメラ。
現在最強の称号はこのソフトが持っている。
Qhapaq
QQRにも使われている。強豪ソフトであったが、大会では成績が振るわない下積み時代を長く経験している。
くじらちゃん
WCSCで活躍した、大合神くじらちゃんのクラスタの一部。単体でも強い。
Apery
強豪。優勝経験もある。将棋ソフト界でオープンソースの波を作った立役者。
TNK
凄腕プログラマの技術の粋が詰まっている。新型のNNUE評価関数を実装。ニューラルネットワークを使いながらCPUでの計算に最適化している。
elmo
昨年のWCSC優勝ソフト。Ponanzaを破って優勝した華やかさと、その直後に全てを公開し、将棋ソフト界に衝撃が走った。しかし、今年は昨年のelmoより強いソフトを持ってきていながら、WCSC決勝(ベスト8)に進むことができず。この世界は進化が早すぎる。
名人コブラ
流行りのキメラの最先端(?)数多くのパーツを混ぜて混ぜて作り上げられたソフト。真綿で絞殺すような棋風らしい。
HoneyWaffle
居飛車しか居ないコンピュータ将棋界で、数少ない振り飛車を使う者。
Novice
既に新米ではなくベテランなのではないかと思わせる。今大会成長が一番見られたソフトだと思っている。
ttak/NNUE(野生のたぬき)
最強??未知数。振り飛車バージョンもあるので、少なくとも、振り飛車界最強はこれで間違いないと思う
ここで紹介したソフトは、フリーでレートの高いソフトの上位です。探索部による強弱は一旦抜きにして話していますので、若干正確性は劣りますが。
WCSCでの成績順はこちら
http://www2.computer-shogi.org/wcsc28/
1.たぬき(NNUE)
2.Hefeweizen(KPPT型であり、現在将棋倶楽部24で対局が可能。公開されていない)
3.Apery(KPPT型。公開されていて利用可能)
4.PAL(未公開)
5.くじらちゃん(KPPT型、ソフト名Godwhale、公開されている)
6.名人コブラ(KPPT型。公開されていて利用可能)
7.妖怪惑星Qhapaq(KPPT型。公開されていて利用可能)
8.HoneyWaffle(KPPT型。公開されていて利用可能)
なぜこれほどまでにKPPT型について記述するかといえば、KPPT型の評価関数は基本的に同じ方法を使えば利用できるからです。という訳で記事を書きます
フリー将棋ソフト最強の使い方!~KPPT型評価関数群利用の手引き~(執筆中)
たぬき、野生のたぬきはKPPT型ではないので、それについては別記します