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正義は必ず勝つについての新しい解釈

正義は必ず勝つ、というのは、昔から言われている定型句のように思います。

この言葉についての一般的な解釈としては、正義が勝つのは、そうやって製作者が作品を作るのが一般的だからというのが有力と見られているのではないでしょうか。

 

無論、この言葉の解釈について、正しい解釈などあるはずもありません。

 

例えば、この言葉を記録上最も言ったのが古い人、又はこの言葉が使われてそれが有名になった最初の場面、等々を調べて、その言葉の真意を尋ねれば、それらしい正しい解釈とかいうものが得られるかもしれませんが。

 

そもそも、とここから話が少し脱線するのでご容赦下さい。

そもそも、汎用的に使われるようになる言葉や、流行る言葉といいものは、概して多様な解釈を許す程には抽象化されています。

最初に言い出した人の真意はともかく、それが間違った解釈を伴おうとも、多くの場面で使われるようになる言葉というのは常に、それぞれの場面でそれぞれの場面に適した解釈の余地を残す言葉だということになります。

 

故に、特に言った人が分からない言葉なんかは、解釈や、使う場面は自由だとも言えます。

しかし、誰かの言葉として使う場合は、言い出した本人の真意とは違う用法で使われるようでは、本人も本意ではないでしょうから、一度は調べてみるのもいいと思いますよ。

 

あと少しだけ雑談を続けさせていただきますので御了承下さい。

汎用性の高い言葉が流行る、言い方を変えると、汎用性の高い言葉でなければ流行ることなど出来ない訳であります。

 

ここでその例として、一時期流行ったお笑い芸人のネタを一例に上げます。知らない方は温かい目で無視していただいて結構です。

 

  • そんなの関係ねえ
  • グー

 

…あれ、案外思いつかないものですね。思いつく方はきっとまだまだ思いつくだろうと思います。コメントして下さってもいいんですよ?

 

 

 

さて、正義は必ず勝つ、の話、本題に戻ります。

こういった解釈は如何でしょう。

 

正義は負けを認めない、正義の意思は死なない

 

 

例えばアンパンマン。一度痛い目を見て(敗北して)その後で勝つパターンになります。

というか、アンパンマンに限らず、正義の味方というものが活躍するものは大抵、悪が正義や正義の仲間に勝った後に正義に負けるというパターンです。

 

正義の勝利条件が悪を成敗することなら、悪の勝利条件は成敗されないこととなってしまいますが、これは悪があまりに不利ですね。

 

正義に対して、成敗される前に悪事をどれだけ働けるかで悪のスコアが決まり、ハイスコアである程正義は負けの度合いが高く、悪事を働く前に正義がそれを止めたら正義の勝ちだと仮定したなら、今度は殆どの悪は勝利していることになります。

 

 

そもそも、大衆にとっての、客観的な、社会的な悪とは、多数から嫌われる存在のことです。

嫌われる存在が大衆から排除されるとしたら、多勢に無勢、いつも少数派の悪は不利なのです。

ただでさえ不利なのに、正義に対する勝利条件はなく、敗北条件は厳しい。

 

悪が蔓延る世が中々作られない訳です。悪に共感する者はそもそも少ないというのも、戦力調達にマイナスですね。

 

それだけ条件の厳しい戦いでありながら、悪が一時世に蔓延ったとしても、敗北時にはこの戦いは正義が勝ったということにされてしまうのですから、そもそも悪と定義された時点で負けはほぼ決まったようなもんです。

 

悪がこれだけ不利な条件なら、正義は必ず勝てるわけですね。

 

 

最後に、言葉の妙、そして、それが終わった途端に敗北だということをよく示している言葉を送りましょう。

 

 

禁煙なんて簡単だよ。何せ僕は、もう何回もやっているからね。

マーク・トウェイン

 

 

(一応解説など必要ないとは知りつつ、老婆心で解説致します。二度目の禁煙が出来るということは、禁煙の後またタバコを吸い始めているということです。それはつまり、一度目の禁煙に失敗したということ。禁煙など簡単だよと言いながら、繰り返し失敗を繰り返しているというジョークです。)